サーモスの山専ボトル、「山専用」って文句が気になっていたんですが、とうとう買ってしまいました…
手に入れてから言うのもなんですが、本当に高いお金出す価値あるのかな?(^_^;)
今回手に入れた山専ボトルの構成パーツ。内外の2重栓が新モデルの改良点。シリコン製の底カバーとリングは旧モデルでもおなじみの装備。
入口径は小さいけど、外栓を外せば氷も入れられる大きさです。
比較実験してみました。あくまで手持ちボトルだけでの比較です。
実験に使ったモデルはこちら(左から)
1)山専ボトルFFX-900 2)モンベルサーモボトル 3)サーモスJMK-501 4)サーモスJMZ-480
2)のモンベルは福袋に入っていた旧モデル新品。右の二つのサーモスは、3)が2世代前 4)が1世代前の旧モデルで現在使用中の中古品です。
山専ボトルだけ容量が900mlで、他のボトルはどれも500ml弱です。当然お湯がたくさん入る方が有利です。山専には500mlボトルもあるんですが、今回は持っていないので比較してません。(高いので二つも買えなかったと言うのが本音…)
まずは重さを量ってみます
1)387g 2)288g 3)293g 4)248g
キャップ、中栓、プロテクタ等をすべて外してボトル単体ではどうでしょう?
1)259g 2)233g 3)219g 4)188g
容量が900mlであることを考えると、1)の山専ボトルの軽さが際立ちますね! 4)のサーモスは驚異的な軽さです。
実験方法は、各ボトルにあらかじめお湯を少し入れて予熱しておいてから中身を捨てて、沸騰したお湯(95度C)を指定の水位まで入れ、冷凍庫(マイナス18度C)に入れ、数時間後に中のお湯の温度を測ります。
本当は「冷凍庫に入れてはいけません!」と注意書きにありますが…
立てておいた方が実際の使用状況に近いのでしょうが、入らないのでこの状態で。
4時間経過。さっそく実測してみます!
2)モンベル・ステンレスサーモボトル 450ml (69.5度C)
3)サーモス・モーションJMK-501 480ml (65.0度C)
4)サーモス・モーション JMZ-480 480ml (65.5度C)
そして 1)サーモス・スポーツ 山専用ボトル FFX-900 900ml (86.5度C)
1)はさすが山専用と謳うだけのことはありますね~ ダントツの性能です! 2)のモンベルのボトルもかなり健闘してますね!
再び冷凍庫に戻して実験継続。
そして6時間経過! さ~て、お湯の温度はどうでしょう?
2)モンベル・ステンレスサーモボトル 450ml (57.5度C)
3)サーモス・モーション JMK-501 480ml (52.0度C)
4)サーモス・モーション JMZ-480 480ml (54.5度C)
1)サーモス・スポーツ 山専用ボトル FFX-900 900ml (83.0度C)
なんと!山専はまだ80度を優に越えています!これはまだ熱くて飲めない温度です。スゴイ!
思ったんですが、保温性能は飲み口の径に左右されるようです。要するにキャップの部分から逃げる熱が一番多いのではないかと… 山専ボトルの口が絞ってあって小さくなっているのはそういう理由でしょう。モンベルが健闘したのは、外径が他のモデルより小さかったのが良かったのではないでしょうか?
6時間以上経過した山専のお湯でカップラーメンを作ってみました。3分後のでき具合は?
うん!上出来です。もちろん沸かしたての湯に比べれば多少温度は低いですが、まったく問題ありません!
結論としてこのボトルさえあれば、カップ麺やインスタントのスープ・味噌汁・コーヒーを作るだけであれば、もうバーナーの出番はありません!カップラーメンを食べるのに一々バーナーを準備しなくて済むのは本当に楽ですよね!6時間もてば早朝自宅でお湯を詰めて現地へ出かけて、山でお昼を食べるまでの間は十分カバーできますから、山専ボトル(FFX-900)の性能はこれを満たしていると言えます。
もちろんこのお湯を使って現地でバーナーで沸かしなおせば短時間で熱湯が作れますから、カップ麺だけでなく調理にも有効だと思います。バーナーの純正カートリッジガスはけっこうお値段が張りますし、そういう意味でも節約になるかもしれませんね。
購入価格は6,100円(税・送料込)。私は一緒に歩くカミさんと二人分のカップラーメンを作る必要があるので900mlモデルにしました。それに500mlモデルと大してお値段が変わらないし、大は小を兼ねると言いますから…
お値段は高いですが、この手のボトルをまだ持っていなければ買って損は無いと思います。できれば500mlモデルも欲しいんですけどね~(^^ゞ
この記事へのコメント
水鵬
実はこう言う実験は大好きですw
基本真空ダブルステンレス構造になっている上に熱伝導の悪いステンレス製ですから、熱は伝わりにくくどれも保温性が高いのですが、teppanさんの思っている通り飲み口部からが一番熱が逃げにくいのです。
今流行りのワンタッチ栓よりスクリュー栓の方が漏れる心配も無く、保温性も高いのでオススメですね。
あと付け加えるなら、500mlより900mlの方がお湯が多い分熱は冷めにくいです。なので同じ山専ボトルなら少々重くても900mlの方が正解ですよ^^b
teppan
山専ボトルの保温性能は宣伝文句どおりでした。
火が使えない山域だときっと重宝しますね。
ちょっと話がそれますが、アルミニウムの食器は体に害があると言われてます。
そんな理由で最近ステンレスが見直されているみたい。
重量の点が克服できれば、ステンレス製食器はアルミに変わって主流になるかもしれませんね。実際山専ボトルはかなり軽量です。
それと、山専にはチタンモデルが存在するみたいですね。
昔居た会社で、チタンのテニスラケットやメガネフレームを日本で逸早く商品化していましたので、チタンボトルにもちょっと興味があります。チタンは軽くて熱伝導率も悪いですから、こういったボトルには向いているんでしょうが加工が難しい。
地球上にチタニウムは豊富に存在するそうですが、取り出すのにコストがかかると言ってました。安く製品ができればこれも主流になりうる材料なんですけどね。(^^)
きぐるみ
そのボトルがあれば、長い時間熱いお湯が飲めるのか・・・・・。
ニトリでステンレス保温ポット(1.5L/¥1180)を買ったけれど山専ボトルのほうが優秀そうだわ(´・ω・`)
良いものは安価で手に入りにくいものなんだね~と学習しました(笑)
teppan
良いものは高いのは確かだけど、たかが水筒だと思うと山専はちょっと高過ぎますね〜^^;
でも保温力は抜群なんですよ!
冬場の山歩きには、必ず連れて行くことになりそうだね。
teln
ありがとうございます参考になります!!
水鵬さんのいわれているとおり容量の差もあるとは思いますが、
それを差し引いても「新型さすが」といったところでしょうか。
500mlモデルがどうなのか気になるところですね…
自分が使うとしたらそれで十分だし極力軽くしたいんで。
teppan
メーカーHPの仕様表によりますと、500mlモデルは900mlモデルに比べると保温性能は若干低い様ですが、同容量の他モデルと比較するとやはりトップクラスの性能を持っているようです。軽量化重視であればこちらの選択肢もアリかと… ただし、小さくてもお値段は高いです!